以前にもお伝えいたしましたが、新井歯科は今までもこれからも「歯科治療はこうあるべきだ!」という信念を持って現在まで33年間診療してきました。そして、患者様に満足いただける結果も出してきました。
そこで、歯の事で悩みがあり今まで受けた治療で効果が上がっていない患者様のために改めて新井歯科の治療を伝えたいと思います。
①他院で抜歯と言われた歯のほとんどをあらゆる治療を駆使して抜かずに治療して救ってきました
②根管治療と歯周病治療を徹底することと定期検診(3か月〜6か月ごと)に応じていただくことにより治療後も長期をわたり良い状態を維持することができる
③歯を抜かずに残すための治療として最新機器・最新材料・最新治療が決して最良の治療とは言えないため、最新のものの中でも患者様にプラスになるものだけを取り入れた診療を行っている
④歯を抜かずに残すことを第一に考え、どうしても救うことができない場合はその理由を説明し、患者様によっては再生治療やインプラント治療をお勧めする場合がございますが、抜かないですむ歯を抜歯してまでインプラントを勧めることは決してございません
⑤新井歯科で口の中全体の治療を受けて治療終了した患者様は、当院の指導(主にブラッシング指導と食事指導)により自己管理することで自分で歯を守ることができるようになるため、再治療することが非常に少ない
以上が新井歯科が自慢できる主張したいポイントです。当院は、「総合歯科診療所」として長い間、地域歯科医療に貢献してまいりました。私の言う総合歯科診療とは、一人の歯科医師が幼児から高齢者まであらゆる年齢層の治療を高いレベルで行う能力を身につけるために広範囲の治療分野に対して研鑽を積み重ね、必要最小限の治療で必要十分な効果を発揮することを目指す診療体系です。つまり、私が全ての治療を担当し、無駄のない安全安心の治療を提供しております。多くの歯科医院は、難しい治療は各専門分野の専門医に依頼しています。例えば、難しい親知らずの抜歯は口腔外科専門医に、インプラント手術はインプラント専門医に、矯正治療は矯正専門医に依頼しています。依頼する場合は、大学病院に紹介するか、専門医を非常勤として雇っています。専門医というと、いかにも良さそうな感じがすると思います。しかし、専門医にも良い面と悪い面があります。良い面は、当然ですがその分野に精通していることでしょう。ただし、専門的な知識が豊富なことと治療技術が優れていることとは別物です。治療技術は、なんといっても診断能力と手先の器用さです。診断能力が高く治療のイメージ通りに手が動くことが治療を成功させるために大切なのです。医科で例えると腕の良い外科医に相当するのが腕の良い歯科医と言えます。では、専門知識が豊富で手先が器用で技術も確かな歯科医なら安心して治療を任せられるでしょうか?歯科の場合、そうとも言えません!
専門バカという言葉をご存知のことと思います。医科も歯科も専門分野を中心に治療が行われると必要以上にやり過ぎてしまうことがあるのです。医療事故にはそういうことも含まれています。もちろん、やらな過ぎによる医療ミスもあるでしょう。特に歯科の場合は、専門医の治療の後に他の歯科医が担当することが多いのですがその後の治療がスムーズに進まない場合もあるのです。なぜなら、専門医でも、ある程度歯科の全分野に経験があればいいのですが、一部の分野だけが専門で他分野はほとんど経験のない専門医の場合、焦点を絞った治療になり全体から見るとバランスが取れていないやりすぎた治療になりがちになるからです。歯科の場合、虫歯・根管治療・歯周病治療などの病気を治療して歯を抜かずに残す保存治療、抜歯・再生治療・インプラント埋入などの口腔外科治療、歯並びと噛み合わせを治す矯正治療、歯を失ったところに人工歯を入れたり治療した歯にクラウンを被せ噛み合わせを回復する補綴(ほてつ)治療、歯の美しさを追求する審美修復治療が主な治療内容です。これら全ての分野を一人の歯科医が専門医レベルで治療するのは到底無理なことだと思います。しかし、広い分野を出来るだけ高いレベルに向上させて総合的に診断し的確な治療を提供することは十分可能な事なのです。これこそが新井歯科が目指してきた治療です。
アメリカの歯科では、昔から一般開業医と専門医の区別がはっきりしています。一般開業医と専門医の治療費は大きく異なります。アメリカでは日本に比べて専門医になるにはかなりの難関とのことで、専門医の治療費が高額になっているようです。アメリカの医療システムは、ご存知の通り民間保険でまかなわれています。保険料が高いため医科の保険は入っていても歯科の保険まで入れない人が多いようです。お金持ちは高額な保険料を払っているため、1本の歯の治療でもいくつかの専門医を回って治療しています。お金持ちにとっては、それが安心を買うことになるのでしょう。ただし、日本に比べて治療の幅が狭く、インプラント治療と審美治療が主体であり民間保険会社が認める治療しか出来ません。これは訴訟社会であるアメリカの医療のマイナス面と言えるでしょう。
ところで、日本の歯科でも各分野の専門医が増えてきました。これは、世界のグローバル化が進み、日本の歯科が世界の最先端と考えられているアメリカの歯科(決してそうではありません!)と肩を並べようとしている表れです。そもそも、アメリカの歯科医療は、日本の制度と国民性から日本人には合いません。しかし、これからもどんどん歯科の各分野の専門医が増えてきます。自分の家の周りに専門医だらけになったらあなたはどこの専門医を選びますか?専門医といっても診断力と技術力はピンキリなのです。結局は経験豊富な腕のいい先生を選びたいのですが、誰がそうなのか当てるのは難しいでしょう。
最近はインターネットであらゆる事を調べられます。いい面も多いのですが、危険な面も沢山あります。私から見るととんでもない治療法をネットで調べて選択してしまう患者様もいらっしゃいます。もちろん、その患者様が決定した事ですので、その治療を受けた後の人生が幸せであることを祈るばかりです。また、専門医イコール信用できると思うあまり歯科の各分野の治療を高額な治療費をかけてそれぞれの専門医の治療を受けたいと望む患者様もいらっしゃいます。何人もの専門医に治療してもらうことで、歯にトラブルがあった時に誰が責任を取るのかが曖昧になってしまうこともありますのでそのことも納得した上で治療を受けることをお勧めします。また、一度しっかり治療したら一生大丈夫ということはないと思っていたほうがいいでしょう。もちろん、腕のいい先生にしっかり治療してもらえば数十年問題ないことも多いことは確かです。何を信じるか誰を信じるかは患者様次第です。自分が本当に満足できる先生と治療法を選んで後悔のないようにしてください。