虫歯と歯周病は体の病気の前兆!

当院は、歯を徹底的に抜かずに残すことをモットーにしています。インプラントを第一に考える歯科医は、しっかり治療すれば抜かずに残せる歯も抜歯してインプラントを勧めることが多いようです。いつダメになるかわからない頼りない歯を頑張って残すより虫歯にならないインプラントにした方がいいと考えているようです。

本当にそんな考えでいいのでしょうか?

私は、歯を抜かずに長く使っていくことが体の健康を保つことに繋がると思っています。

本来の歯の役割は何でしょうか?

食事をする時の咀嚼、発音、唇・頬・舌に対して緊張を与え筋肉のバランスを保つ、上下の顎の骨が痩せないように保つ、などが考えられます。また、口は体を作り生命を維持するための食事の入り口です。あなたの体は、あなたの口に入る全てのものから作られています。そう考えると、虫歯、歯周病がない人は、口という体の入り口が綺麗ですから体も健康と考えられます。

虫歯は、歯磨き不足はもちろんですが、もっと大きな原因があります。それは、甘いもの(果物を含む)を飲む食べる頻度が多いことと、炭水化物(特に白米、パン、麺など)を含む糖質摂取の量と頻度が多いことで虫歯菌が増えることが最大の原因なのです。そのため、虫歯というサインを無視していると肥満、糖尿病を招くことになります。つまり、甘いものや炭水化物(特に白米、パン、麺など)はよく食べるけど、まめに歯磨きするから大丈夫ということはないのです。

歯周病も歯磨き不足により口の中を不潔にしていることで発症しますが、口の中だけの問題ではなく、繁殖した歯周病原因菌が歯肉の毛細血管を通って全身の血管に流れていきます、また口腔細菌が胃腸に流れ込んで免疫異常を起こすことで、様々な病気に影響すると言われてます。その結果、脳血管疾患、心筋梗塞、糖尿病、関節リウマチ、低体重児出産、早産など、様々な病気との関係が研究されています。

ところで、口の中が清潔なら体の健康に繋がることは理解出来ても毎日長い時間丁寧に歯磨きするのは大変だと思う方もいるでしょう!

そういう方は食生活を見直してみてください。食生活の改善ができれば、若い時の綺麗な歯を生涯守り体の健康を維持することができるでしょう!また、虫歯菌と歯周病菌が増えない食生活にする事で、歯磨きにあまり神経質になる必要はないと考えています。ただし、食生活習慣を変えることは簡単ではないと思います!そこで、見ていただきたいのは、メタボリックドミノです!それは、生活習慣・食習慣からメタボリック症候群が発症し、その後、生活改善がなければ死に繋がっていくことをドミノの絵で表現したものです。インターネットで検索してみてください。それを見ると自分の生活習慣を変える切っ掛けになるかもしれません。メタボリックドミノの始まりは、なんと虫歯と歯肉炎なのです!